
この記事は僕のHPでも公開していますが、アイデア的には旧くなく、これから作ってみようという奇特な方(^^)向けにブログ用に再編集してご紹介します。
今から20年前にマンションをリフォームした時、壁を撤去し壁面家具を自作しました。手法は簡単で壁にツーバイフォーの柱を幅45、60、90cm間隔にに立て固定し、その間に自作のボックスを木ネジで留めていくというものです。天井まで無駄なく使えて使い方は自由、ぶら下がっても平気、地震でも倒壊の怖れは少ないはず?のシステムになりました(中身は飛び出すでしょうが完全無欠はありえません)。
これから紹介するのは壁面家具と対をなす可動式の家具です。間仕切りが少ない我が家ではこのような家具で仕切っています。
第一弾はA4サイズ本も美しく収納できる自由棚
画像右上は完成予想図です。3尺×6尺の畳1帖サイズ、奥行き270mm、壁面に自立して設置するにはこれくらい必要です。厚さ12mmは一見薄すぎる感じもしますが加工のしやすさ、重量、コスト面で最強だと思います。棚板間が300mm以内であればこの厚みが最適、強度は成人男性が棚に体重かけても壊れないくらいあります。
なぜ3個連結しているのか?、それは1個あたりシナベニアを2枚と1/3使用するからです(裏板除く)。一気に三つまとめて作ればほとんどゴミが出ないばかりではなく統一感のある部屋が完成します。木屑やペンキの匂いが漂いますから、ちょこまか作るより 一気にやったほうが達成感あるでしょう、ビールが旨いです!!。
ここからQ&A
●家具屋さんに行けば似たような商品売っているのに何故作るのか?
そりゃあ作りたかったからです(爆)。僕は本のサイズにピッタリの家具が欲しくて、可動式の棚でそそる商品もありますが棚は動かなくてもよかった。決定打になったのは、市販品には裏側まで同じ質感で統一されてる製品が皆無だった事。そうなんですよ~、裏側まで見せる事は考えていないというメーカーの発想、事実を知った時の「なんて不自由な世界なんだろう」という驚き。
●図面にある足台と本体、乗せただけではずれてしまうのですが・・・
余った材料でストッパーをつくります。本体裏にずれないように木片をネジで固定しておきましょう。
●コストは?
製作したのがもう10年以上前なのですが、12mm厚サブロクシナベニアが1枚4000円程でした。シナベニアは自作材料として最高ですが、安く作るにはコンパネという鉄筋コンクリートの型枠になる使い捨てのベニアが1枚800~1000円程度です。一度この材料でパソコンラック作りましたが断面がトゲトゲで仕上げには苦労しました。大型DIY店では有料でカットサービスしてますから利用しましょう、これを読んでる貴方のクルマはひょっとしたらベニア板が運びやすいワゴン車タイプなのでは?。
●自作のメリットは?
作りながら家具とは何か?を考えることができます、お前はなんの為に作っているのか(笑)。自問自答する時間がたっぷりあるし必要なモノしか作らないので作り過ぎを予防でき、モノで溢れる暮らしを回避?できるかもしれません。市販のデザインにまったく興味が失せるのと、家具の本質的な機能を知らず知らずのうちに学習できます、本棚とは?食器棚とは?飾り棚とは?テーブルとは?一体どこがどう違うのか、どこをどうすれば違う呼称になっていくのか。何故?何故?何故?、どんどん考えてイメージを膨らませていけば「ヒトは何で生きているの?」にまで辿り着く事ができるでしょう。そうなんですヨ、作るとは「哲学」なのです。
僕はバウハウス至上主義者ではありません。バウハウスとはドイツが工業国として発展していく過程で労働者の都市への大量移動があり、合理的な団地住宅が大量に建てられたその中でわき起こったデザイン運動。余計な飾りのないシンプルな家具デザインや広告タイポグラフィが現代に受け入れられるのでしょう。というよりシンプルにしか生活できない画一的な苦しい時代だったのかも知れませんネ。
それは日本の縄文式と弥生式の土器デザインの違いを連想します、縄文式時代の縄を使ったデザインの遊びが権力支配の強くなる弥生式になると見られなくなる現象。
本来の日本式住居には障子や天井等いたるところ格子模様が使われており、僕のデザインの源泉はその辺りにあります。格子模様に奥行きがあればこのような家具になる訳です。家具自体は無個性な白いキャンバス、画用紙のようなものと考えており、中に収納するモノ達で遊べば個性が出るものなのです。
80年代後期~90年代後期が自分にとって一番工作をしていた時期で、家具、真空管アンプ製作やスピーカー工作、パソコン改造を考えているのが楽しかった。買った方が早いモノもあったが、全部作ってしまったらどうなるのだろうという興味が勝っていて、思い返せば自分にとっての家具デザイン運動「ちょんまげバウハウス」でありました。狭い家なもので一段落してしまい今は全く作っておりません、たまに小物を作る程度で安ギター至上主義者になってるのかも(爆)。
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